Amazon販売の売上分析 

Illustration by Julia K from Ouch!

こんにちは、つんまです。


Amazon販売をはじめて約3年、ようやく売上が安定してきたと言えるくらいにアカウントが育ってきました。


そんな中、掲げた僕の今年の目標のひとつが売れない日を1日たりとも作らないことです。


とはいえ売れるかどうかはお客様次第です。だからといて、ただぼーっと仕入れて販売するだけだとビジネスというには物足りないですよね。


相乗り商品だとライバルの動向見ながら価格を調整したり広告を打ったりはもちろん、自分の販売している商品の傾向を把握し対策を練ることが必要です。


今回は「いつ売れているか?」に絞って分析してみました。


2月は売れない

セール前は閑古鳥が鳴く

土日はよく売れるけどほかはさっぱり


などなど。よく言われていることですよね。思い付きで集計してみましたが、自分のビジネスを数字で分析してみるのはとても楽しかったです。

今回の分析

集計期間

輸入ビジネスを始めたのは2020年2月からですが、1年間丸々稼働した2021年と2022年までの売上を集計し分析してみました。


ちょっとずつですが売り上げも上がっているので今年の分も入れるとまた割合が変わると思います。


とりあえずこの2年間で集計してみます。

使ったのはプライスター

今回の分析に使ったのはプライスターというツールです。価格追従や自動のサンクスメール、そして商品登録やFBA納品作成を簡単にしてくれるので重宝しています。


2023年3月からAmazonの公認パートナーになったようです。販売しているプラットホームのお墨付けだとユーザーも安心して利用できますよね!


過去のブログでも紹介しています。Amazon販売には欠かせない相棒です。


期間別売上分析

月別売上分析

2021年と2022年の売上をそれぞれ集計し、月ごとの売上を年間の売上で割ることで割合を出しました。その結果を表にまとめたのがこちら。

2021年2022年合計
1月9.66%8.41%9.03%
2月9.78%8.05%8.92%
3月9.03%8.28%8.65%
4月6.40%8.62%7.51%
5月6.36%8.61%7.49%
6月7.29%9.05%8.17%
7月9.33%8.21%8.77%
8月7.28%8.15%7.72%
9月9.92%5.32%7.62%
10月5.18%10.86%8.02%
11月10.49%8.61%9.55%
12月9.28%7.81%8.55%


例えば2021年の売上が1000万円、1月の売上が100万円だとすると


100(万)/1000(万)=0.1 すなわち割合は10%になる計算です。


青色で塗りつぶしたセルはその期間の最低値、逆にオレンジ色は最高値です。一番右は2年間の合計に対しての割合を出しています。


この表を見ると10月が異常ですね。2021年の10月は最低値、2022年の10月は最高値となっています。


こんなに極端な数字が出ると対策も立てにくいです。売り上げを安定させるためにはもっともっと仕入れを安定させないといけないです。


もう少し深堀してみないとわかりませんが、セールが絡む月は売れそうです。特に11月のブラックフライデーの時は要注意。


在庫が欠品したり、配送が遅れたりと普段起こらないことが起こります。

曜日別売上分析

予想では土日が多いかな?週の半ばは伸び悩んでいるという印象ですが、以下のグラフが2年間の曜日別売上の割合です。



あら、意外な結果になりました。もう少し週末に偏っていると思ったんですけどね。


日曜日はよく売れる感覚でしたが、月曜と火曜日も割合としてはちょい高めでした。


もしかしたら平日も順調に売れてる時は気にならないけど、調子悪い時に週末売れたら


やっぱ週末はすげー


ってなってるんですかね?印象って怖いですね。

時間帯別売上分析


時間帯別の売上は予想通りでしたね。こちらはとても分かりやすいです。


みんなが寝静まったころは当然売り上げは控えめ、午前中は活動的になった時間帯から売れ始めています。


昼休み付近で売り上げがアップするものの、13時から16時までは仕事で忙しいのかダウン。


夕方17時から18時台は一旦上がるものの、19時台は食事するせいか少し下がってます。


みんな同じような行動をしているのがとてもよくわかりますね。


朝起きて売れてること結構あるんですが、確率としては低そうです。

目覚めて売上あった時はもっと喜んでもいいかも!

セールごとの売上分析

2021・2022年の主なセール

Amazonはしょっちゅうセールをやっているイメージですが、特に大きなセール期間に絞って検証します。


①Amazonプライムデー

2021年6月21日(月)0:00~2021年6月22日(火)23:59  2日間
2022年7月12日(火)0:00~2021年7月13日(水)23:59  2日間


②ブラックフライデー

2021年11月26日(金)9:00~2021年12月2日(木)23:59  7日間
2022年11月25日(金)0:00〜2021年12月1日(木)23:59  7日間


約半年に大きなイベントが来るイメージですね。最近のこの二つのセールは在庫がなくなりFBAも倉庫がパンクし配送が遅れることもしばしば。


Amazonユーザーがこの時期に合わせて買い物しているのがわかりますね。

検証するポイント

セール時は商品がめちゃめちゃ動くんですが、その前後はからっきしです。


果たしてトータルで考えるとプラスなのかな?と思う時もありますがしっかり数字を見て判断してみます。


Amazonプライムデーは2日間なのでその前後の4日間合わせて6日間で検証。


ブラックフライデーは7日間なのでその前後14日間合わせて21日間で検証。


果たしてセールの効果はどれくらいあるのでしょうか?

セール時の売上比率表

20212022
セールプライムブラック
フライデー
プライムブラック
フライデー
セール期間
売上比率
15.49%40.27%17.31%32.10%
セール前後
売上比率
10.82%33.07%9.07%37.77%
セール期間
1日当
7.74%5.75%8.66%4.59%
セール前後
1日当
2.71%2.36%2.27%2.70%

セール期間売上比率

セール期間の売上/セールが行われている月間の売上 x 100


セール期間が長い分、ブラックフライデーの売上比率が高い!


期間は7日間で2021年は40%超え、ちょっと下がった2022年でも32%超えてますね。


11月はブラックフライデーにめがけて在庫を補充しないと月全体の売上が凹んでしまいます。


在庫切れ要注意です(それでも売れすぎて起こるのがAmazonの恐ろしさ)。


セール前後売上比率

セール前後の売上/セールが行われている月間の売上 x 100


数字を見ると一目瞭然、倍の期間で計算しているにもかかわらず、セール期間より売上比率は少ないです。


買い控えからのセールで爆買い、セール終わったら購買意欲もなくなりという消費者の心情が数字に表れています。


それでもセール後もそこそこ売上があるのはほんとありがたいですね。


セール期間1日当

セール期間の売上/セール日数 /セールが行われている月間の売上 x 100


特にプライムデーの売上が集中しているのに驚きです。2日間を狙ってみなさん買い物をされてるんですね。


それに比べてブラックフライデーの場合、7日間あるのでゆったり買い物をしている印象です。


セール前後1日当

セール前後の売上/セール日数 /セールが行われている月間の売上 x 100


まあ悲惨な数字です。平均して3%いかないとは。30日稼働で計算すると一日3.3%ないといけない中の計算です。


セール前後の売上は凹むのは当たり前なので、その分セール時の在庫が重要だと再認識しました。

まとめ

分析する前はなんとなく売れそうな月、なんとなく売れそうな曜日、なんとなく売れそうな時間帯はざっくり把握してるつもりでした。


このように数字によって可視化することでそうでもないなあという点もあり個人的には興味深い結果になりました。


セール前後の落ち込み方がハンパないのでトータル同じ?とか思っていたのですが一日当たりの数字を見るとやはりセール時の爆発力はとんでもないですね。


あくまでこれは一例なので、ご自分の数字と照らし合わせて「勝ったー」「負けたー」と楽しんでくれても良し、参考程度に見ていただけると嬉しいです。


ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。


最近Twitterやブログの問い合わせが増えてきたのでとても喜んでおります。


コンサルも開始したので、つんまの考え方に共感できる方はぜひご応募お待ちしております。(初回無料ZOOM面談可)


つんまのコンサルページ


今後もお役立ちできる情報発信に努めていきますのでよろしくお願いします。

コメント